１１月２３日。毎年この日は千葉県で駅伝の世界大会（世界のトップアスリートが千葉市スポーツセンターに集まる国際千葉駅伝）が行われてました。その国際千葉駅伝が行われている中、千葉県の中学生ランナーたちの都道府県駅伝出場をかけた事実上のナンバーワン決定レースが予選会です。トラックシーズンに３０００ｍを回避し、１５００ｍ、８００ｍで全国に出た選手たちもこの大会には３０００ｍに照準を合わせて出場し、このレースに勝ってこそ本当の千葉県ナンバーワンの長距離ランナーという称号が与えられるわけであります。
　鳥飼君はアップ前こそ緊張している様子でしたが、その時に彼の憧れの選手がアップをしているのを目にしました。その選手こそ日本の１区を務めた学生一のランナー早稲田大学４年の大迫選手です。憧れの選手を見た後、鳥飼君は良い表情になりました。
　 レースが始まると、鳥飼君は落ち着いてレース運びをしました。途中先頭に出て、自分の勝ちパターンになるように引っ張り、完全にレースを支配していました。ラスト１５０ｍでは鳥飼君を含めた４人が３つの切符を争い、渾身のスパート合戦になりました。昨年のジュニアオリンピック優勝者である銚子五中の宮崎君、同じ市内でライバル関係である鎌ケ谷二中の村上君を引き離し、見事、最初にフィニッシュラインを駆け抜け、文句なしの１位通過で広島(１月１９日)行きを決めました。
　　彼を指導する古川先生に話を聞くと「ずっと調子がよくいい練習ができていた、普通に走れば３位以内はいけると思っていましたが、勝負に絶対はないので、優勝できて本当にうれしい気持ちでいっぱい。」と話していました。都道府県駅伝の中学生区間の２区間は高校生から襷をもらい、社会人・大学生に襷を渡す。鳥飼君には、大迫の他にもう一人憧れている選手がいます。常盤平中出身で市立船橋高校３年の安井選手です。安井も都道府県駅伝の代表に内定しており、もしかしたら鳥飼君との襷リレーが実現されるかもしれません。鳥飼君の中学校生活の集大成ともいえる大会からますます目が離せません。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　(文責　土田)　　　　

　各支部の予選を勝ち抜いた４８校の学校が決戦の地である柏の葉に集まりました。男子のレースでは、市内、葛南とずっと１区を任されてきた２年生の杉山が再度１区を任され、区間順位こそ２０位だったものの、葛南駅伝の時よりも良いタイムで走り、前が見える良い位置で２区に襷を渡しました。２区の浦狩、３区の浅海は、いつもの駅伝以上に抜きつ抜かれつのペースの変化が激しい中、二人合わせて１０人抜きを果たし、１０位でエースの鳥飼に襷を渡しました。今季の駅伝ではじめて前を追う展開となった鳥飼は、攻めの走りでひたすら前を追い、出場した選手の中で最速のタイムの９分００秒を叩きだし、トップと１６秒差の３位に上げました。５区の佃は、前の２校との差を確実に詰め、前の二人の選手が肉眼で大きく見える７秒差でアンカーに襷を渡しました。アンカーの三上は、体調不良の中で出場をどうするか悩んだ選手でありましたが、今までの取り組みの姿勢から出場を決定しましたが、ラスト１キロで力尽き１０位と言う結果になりました。
　このメンバーの頑張ってきた姿を９月から見続けることができ、本当に幸せな時間を頂きました。これも先生方のご支援があったからだと感じています。有り難うございました。この大会を最後に主将である浦狩がランニングシューズを脱ぎました。今後は勉強に集中していく予定です。他のメンバーは１月の銚子駅伝でリベンジを果たすため、またこれからトレーニングを続けていきます。また今年の男子の駅伝はまさに「群雄割拠」という言葉が頭に浮かびました。そんな中、優勝したのは君津中学校であり、千葉市より南に優勝杯が持ち帰られるのは長い歴史の中ではじめてでした。

女子のレースでは、四中の覚醒した２年生エースの浅野が葛南駅伝よりさらにタイムを伸ばし、区間４位という最高の形で２区に襷を渡しました。２区の鈴木は、この駅伝を迎えるにあたり、かなり調子を上げてきました。期待通り順位を一つ上げ、３位で３区へ。３区の久保田は、順位こそ落としてしまうも、３年生の維持と誇りを見せ、大きく崩れず、関東が見える５位で４区へ。４区の加藤は、単独走になる位置で襷をもらい、自分のリズムで粘りある走りを見せ、４位と２０秒差でアンカーへ。５区の根岸は、気持ちの面では、駅伝部一というほどもあり、２０秒あった差をひっくり返し、４位に上がり、後ろから追い上げてきた海神のアンカーと最後の切符をかけての並走が続きましたが、ラストの直線で大きく離し、４位で歓喜のゴールに飛び込みました。団体種目での関東出場は四中始まって以来、はじめてのことです。今回は女子が史上初の快挙を成し遂げてくれました。今までご協力、応援本当に有り難うございました！！関東駅伝大会(12/1・栃木那須)も頑張ります！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(文責　顧問古川、土田)