「未知の世界」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　3年　豊田茉由

　私がこの海外研修に選ばれた時、嬉しさと不安がありました。まず、ネパールへの知識は人に教えられる程の詳しさはなくて、その未知の場所で自分はどれだけの情報を持って帰れて、どれだけリアルに伝えることが出来るのかが現地に着くまで不安でした。準備も語学も万端とは言えない8月1日の出発だったと思います。
　ネパールへの『不安』は機内でネパールへの『期待』に変わっていて、少し開き直った感じでした。ネパールへ着いた時の空気の匂いの違いに着いた当初は戸惑いました。

　次の日、ネパール赤十字本社に行きました。NRCSとJRCSの関係が深いこと、衛生面や手洗いに国を挙げて取り組んでいること、災害への対応もいち早くしていることが解りました。
　バスに乗り、たくさんの野生動物を見ながら1校目の学校に行きました。その学校は特別支援学校でネパール赤十字資金的な支援で建ったと聞いて、人の優しさを見たような気がして感動しました。

　次の日、2校目の学校にバスでカトマンズから6時間以上かけて行きました。そこではその学校で取り組んでいる赤十字活動のデモンストレーションや2つの赤十字救急法のデモンストレーションがあって、特に地震の避難訓練は私たちの学校も見習うべきだと強く感じました。また、手洗いもしっかりと取り組んでいて、自分は全然出来ていなかったと気付くことが出来ました。この二つは何があっても学校に伝えて実現させたいです。個人的に3日目は特にいい刺激を受けることが出来たと思います。

　 次の日に学校訪問最後の学校に行きました。JRCSとNRCSで建てた教室や、取り組んでいる赤十字の活動内容、JRCSとNRCSのメンバーで記念に植物を植えたりしました。3つの学校に訪問してみるとどの学校も温かく迎えてくれてまた、歌を披露してくれたり、一緒に踊ったり、意見交換したりと内容の濃い3校の学校訪問になったと思います。
　　私は避難訓練を今よりもさらに成果を伴う内容にし、手洗いなどの衛生にも目を向けられる学校にしていきたいと思います。

海外研修を通して、ネパールの良さ、温かさを出来るだけたくさんの人々に伝えていきたいです。私も曖昧だった将来を改めて考えることが出来ました。

最後にこの海外研修の関係者の皆さん、一緒に行った先生方や高校生、中学生の皆には心から感謝しています。

本当にありがとうございました。