平成２８年度　学校経営方針

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校

　

１．はじめに

(１) 教育は人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。従って、教師はこの理想達成のために自己の信念と主張を持ち、その実現に向けて最大の努力を傾けなければならない。

(２) 中学校教育のなすべきことは、各個人の有する能力を伸ばしつつ、社会において自立的に生きる基礎を培うことを目的として行わなければならない。子どもの責任は、最終的には家庭・保護者である。中学校は、子どもの成長に責任を持つことが重要である。

(３) 中学生時代は自我の形成期であり、揺れ動く多感な思春期ともいえることから、教育活動を通して多くの人と関わり、いかに生きていくのかを思考させながら自己有用感の育成を図ることが重要である。

(４) 現代の教育課題は深刻化・複雑化してきている。学校教育をめぐる課題を解決してゆくための視点として、学校だけでなく、保護者・地域へ開かれた学校の取り組みが必要となる。

(５) 保護者の価値観の多様化や未成熟さなどから、我慢させることや見守ってあげることがなかなかできず、我ままや過干渉・無関心が多くなってきている。温かい人間関係を基盤にしながら、社会の一員として守るべき規律を身に付けさせることが大切である。

　

２　校　　　　訓　　　勉学　礼節　鍛錬

　

３　学校教育目標　　　自ら学び・考え・判断できる生徒の育成

　 　　 【目指す生徒像】　（１）基礎学力の充実　　（勉学、知育）

　　 　　　　　　　　　　 （２）礼節を身につける　（礼節、徳育）

　　　　　　　　　　　　　（３）気力・体力の増強　（鍛錬、体育）

　　　 【目指す学校像】　豊かな感性が育つ学校

　　　　【目指す教師像】　確かな力量をもち職責を全うしようとする教師

　

４　ミッション（本校の使命）

　　　鎌ケ谷市の中心校で勉学に励むことに誇りを持ち、知・徳・体の基礎基本を身につけ、自己と郷土の豊かな将来を創造する生徒を育てる。

　

　

５　経営の重点

（１）学びの充実

　　・授業改革への取り組みを推進し、「わかる・できる」授業、「学ぶことが楽しい」授業を実現するための手立てを明確にし、生徒の学力向上に努める。

★スコラプログラムを使用し、「手帳に書く習慣」「時間を意識する習慣」「考える習慣」を身につけさせる。

　　・校内研修の充実を図り、生徒に還元されるよう授業形態を工夫し、個に応じた課題の達成と家庭学習の習慣化に努める。

（２）心の充実　　

★「この場にいることに感謝の気持ち」を持たせる指導をする。

　　・道徳的価値観について、道徳の時間やピアサポート学習をはじめ日々の生活の中で指導する。

　　・教育相談の日常化を図り、いじめ・悩み・問題行動の早期発見・早期対応に努める。

（３）生徒指導の充実

★自然な挨拶を自らできるように指導する。

　　・生命尊重は絶対であることを常に意識づける。

　　・事件・事故や問題行動の発生時は、初期対応を迅速にかつ慎重に行う。

　　・課題を抱える生徒及びその保護者との連絡・連携を密に行う。

　　・教職員間の情報共有を適切に行う。

（４）特別支援教育の充実

　　・特別支援コーディネーター・ほほえみ先生との連携を強化し、通常学級における特別支援教育体制の深化・充実に努める。

　　・特別支援学級での個に応じた学習支援の充実を図る。

　

６　危機管理

（１）指導に関する説明責任を果たす準備

　　・教育活動および指導内容の記録を残す。

（２）予見される問題への対応

　　・報告・連絡・相談を徹底する。

　　・知り得たことを放置しない。（施設の危険箇所、生徒の行動等）

（３）事件事故、問題行動の発生時の迅速且つ誠意ある対応。

　　・生徒の保護、当事者保護者への丁寧な説明、記録の保管。

　　・加害、被害のあるものは事実の確認および記録。

　　・本人、保護者の言い分の確認と記録。

（４）不祥事根絶

　　・飲酒運転の禁止。金銭の管理。情報の管理。セクハラの禁止。体罰の禁止。

　　・資質向上を目指す教師集団の構築に全力を尽くす。